Q.パイロットの視力基準は?レーシックやICLでも大丈夫ですか?【プロが回答】

Q. 小さい頃からパイロットになることが夢です。視力があまり良くないのですが、免許取得することは可能でしょうか?飛行機免許・ヘリコプター免許で基準は変わりますでしょうか?

また、もし視力基準を満たしていない場合は、レーシックやICLをしようと考えていますが、レーシックやICLでも大丈夫でしょうか?

A. パイロットになるための視力基準は下記です。

パイロットとして仕事するために必要な航空身体検査の視力基準は、左右の眼それぞれ、裸眼またはメガネやコンタクトレンズで矯正し0.7以上、かつ、両眼で1.0以上であることです。ただし、メガネやコンタクトの度が強すぎる(±8ジオプトリー)場合は基準を満たすことができません。飛行機・ヘリコプターの場合でも基準は同一になります。

また、合わせてよく聞かれる色覚の基準としては、石原色覚検査表にて正常の範囲と認めれるかパネルD-15検査でパス(軽度〜中程度)することが条件になります。

上記の視力、色覚をはじめ眼の機能に関する詳細な基準は、航空身体検査を提供する『一般財団法人の航空医学研究センター』のサイトにて記載があります。興味ある方は下記URLにてご確認ください。

一般財団法人 航空医学研究センター 『航空身体検査マニュアル 視機能』

趣味としてフライトをする「自家用操縦士」の視力基準

趣味としてフライトをする「自家用操縦士」の場合は、基準が少しゆるくなり、左右の眼それぞれ、裸眼またはメガネやコンタクトレンズで矯正し0.7以上であることのみになります。ただし、自家用の場合でも、メガネやコンタクトの度が強すぎる(±8ジオプトリー)場合は基準を満たすことができません。

レーシックやICLをしてもパイロットとして働くことができるのか?

実は航空身体検査ではレーシックは認められており、術後6ヶ月以上経過し、症状が安定している場合は問題になりません。ただ、航空身体検査はあくまで最低基準であり、採用をする航空会社にて別途基準を設けているため、採用されるかは別問題になります。

各航空会社にて基準は公表されておりませんが、徐々に基準はゆるくなっており、企業によってはレーシックでも採用されるという話もございます。

ICLは、レーシックと比べても新しい施術で情報が少ないため、航空身体検査とは別に、審査会にて大臣の認可が必要になります。航空身体検査をおこなうお医師様のブログでは2018年10月時点にて、2名合格した方もいらっしゃるとのことです。

眼内コンタクトレンズ (ICL) については航空身体検査に精通しておられる先生に問い合わせ中なのですが、まだご回答いただいておりませんので先日国交省に問い合わせの電話をかけた時に、ICLについても聞いてみました〜 📞

〜〜〜中略〜〜〜

今までに2名がICLで審査会付議となっており、いずれの方も有効期限6ヶ月の条件付き合格となったそうです (この方々の背景や術後状態の詳細は不明ですのが)。

くどいですがあくまで審査会の事例であって、イコール各種訓練校に合格できるか、また就職できるかの判断基準ではありませんのでご注意を⚠️

航空身体検査医のつぶやき

レーシックやICLは比較的新しい技術であるため、現在は慎重な対応となっておりますが、業界におけるパイロット不足から鑑みるにこれらの条件も徐々にゆるくなることが想定されますし、日本より更に基準の緩い海外のエアラインでは大いにチャンスはございます。

興味のある方はサービスサイトをご確認いただき、まずは資料の請求いただけると幸いです。

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