Q.飛行機免許やヘリコプター免許の更新方法を教えてください【プロが回答】
パイロットになるために、飛行機またはヘリコプター免許の取得を考えています。免許取得後はどのように更新するのでしょうか?自動車免許のような更新があるのでしょうか?詳細を教えてください。
A. パイロットライセンスは自動車免許と違い、一度取得すれば更新をする必要のない生涯有効のライセンスです。免許の失効はありませんが、航空機の操縦をするためには「特定操縦技能審査」と言われる免許取得時の試験と同様の、口述と技量の試験に2年に1度合格する必要があります。
『特定操縦技能審査』とは、操縦者が航空機を操縦するために必要な技量や知識を維持できているか審査するもので、下記のような内容の試験になります。
▼特定操縦技能審査の内容
①書類の確認:技能証明書、航空身体検査証明書、無線従事者免許証 等の確認
②口述審査:法令の変更点など。7割程度の正答率で合格
③飛行前ブリーフィング:使用機の状態確認、航空情報、気象などの説明
④実技審査:点検、離陸、緊急時に必要な知識の確認など
⑤飛行後ブリーフィング:口述審査で十分に回答できなかった事項のフィードバック。操縦への助言など。
1度落ちてしまっても、再度受験は可能で、合格し次第、フライトは可能になります。このような試験があるため、1度免許取得したら終わりではなく、常に新しい情報を把握したうえで、操縦に慣れていることが免許更新では必要になります。